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年末のよく晴れた午後。
家にやってきていた母親を見送りに旦那とともにすももを抱いて外に出ていたとき。
一台の車が私の目の前で止まって窓を開けた。
「スイマセン・・・オレンジ色ノ上着ヲ着タ女ノ子見マセンデシタカ?」
片言の日本語で話しかけてくる男の人。
真冬なのに汗びっしょり。

車で運転中汗びっしょり。

私はとっさに迷子かな?っと思ったが残念ながら目撃していなかったのでその旨伝えた。
がっかりした顔の男は車をゆっくりバックしながら路沿いにいる人に一人一人にたずねていった。
最近は片田舎といっても物騒な世の中。この辺の小学校の周りにも
結構変質者が出てるって言うから、お父さんも必死になるわけだよ
なぁ・・・早く見つかると良いけど。
そんなことを思いながら、洗濯物を入れているとき、
「ねぇ、あっちのほうでオレンジの上着の子が変な声上げてるよ。
さっき探してた子じゃない?」
2階で干していた布団を取り込んでいる旦那がそう言った。
よく耳を済ませると
「キャーー・・・○※×&…”△


悲鳴と何か訴えるような奇声が確かに聞こえてくる。
聞いた限りだと日本語ではなさそう。
迷子の子かも。
「ちょっとあっちまで行って様子見てくるよ。お父さんのところに連れて行ってあげたいし。」
そう旦那に告げて、走って通りに向かった。
やっぱ他人事にはしておけないよね・・・
久しぶりに走るもんだから心臓がばくばく、足音もぱったんぱったんアヒル走り・・・
かっこ悪い・・・
声のする通りはT字路を右に・・・
あれ???
オレンジの上着の子は確かにいるけど・・・
上着の下から伸びたジーパンの足は私よりも長い・・・
立派な女の人じゃん!!!
しかもヒステリックな悲鳴を上げて髪をかきむしって泣いているっぽい・・・
よく見るとさっきの車と・・・あのお父さんだと思ってた男の人。
あ、痴話ゲンカか・・・

どっと疲れた

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